北の歳時記

道東の自然と野鳥を紹介しています

2018年06月

6月の道東は、梅雨はありませんが、ジリと呼ばれる海霧の季節です。ジリの強い日は肌寒く、10℃前後ほどしか気温が上がりません。このジリが、牧草の生育には欠かせないようです。

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 今時期はノゴマが目立ちます。原野でも湿原でも住宅地周辺でも少し混んだ灌木があれば、繁殖しています。特に今時期は枝先などの高いところで囀りますので、非常に見つけやすいですね。必死にルビー色の喉を膨らませて、美しい声を聞けるのも今だけですね。

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 キジバトが地面に降りてイネ科の穂先にできたばかりの実を啄ばんでました。よく見ると体色が違うので恐らくオスメスだとは思いますが、どっちが雄か? 雌か? 図鑑としては雌雄同色なので見分けは難しいですが、ネットの交尾画像からすると、繁殖期に目の周りが赤く、体色が濃い、首の斑紋が明瞭なのが雄みたいなので一枚目が雄、2枚目以降が雌かな?

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 今、羽根というか、翼の触れる標本を作成中です。来館者が鳥の翼を実際に手にとって比較できるように展示したいと計画中です。その羽根の標本の「目玉企画」がこの黒い翼です。さて、何の翼か分かりますか? 恐らく二度と手に入らないと思われる鳥の翼です。

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 湿原ではそこかしこでタンチョウの子育てが始まってます。折角、苦労して孵化したヒナもこの天敵の多い半島では大きく育てるのも大変でしょう。

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 半島の原野はカッコウの声が鳴り響いています。そろそろ、センニュウ類も出揃う時期ですが、托卵相手のノビタキ、コヨシキリが繁殖の最盛期を迎えていますので、カッコウの活動もピークを迎えました。今月のファウラ(北海道の自然紹介誌)の半島野鳥図鑑の特集もカッコウなので今が見頃です。

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